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韓国旅行で即使える! 初心者でも安心の食事マナーと15の必須フレーズガイド

目次

はじめに

韓国旅行での楽しみといえば、何と言っても本場の韓国料理を堪能することではないでしょうか。しかし日本と異なる食事のマナーや文化に戸惑ったことはありませんか? 「箸の置き方が違う」「お酒の注ぎ方にルールがある」など知らないと思わぬ失敗をしてしまうことも。

また、せっかく韓国語を勉強しているのに、いざレストランで注文するとなると緊張して言葉が出てこないという経験はありませんか?

この記事では、韓国での食事マナーの基本とレストランで使える便利なフレーズを15個ご紹介します。この記事を読めば次の韓国旅行でスムーズに食事を楽しめるようになりますよ。

韓国の食事マナー基本ガイド

食事前の挨拶から始まる韓国流マナー

韓国の食事は挨拶から始まります。食事を始める前に「잘 먹겠습니다(チャル モッケッスムニダ)」と言いましょう。これは「いただきます」という意味です。食事が終わったら「잘 먹었습니다(チャル モゴッスムニダ)」と言います。これは「ごちそうさまでした」の意味です。

年長者と食事をする場合は、年長者が箸をつけるまで待つのがマナーです。この「目上の人を立てる」という考え方は、韓国文化の根幹にある儒教的な価値観の表れです。

今ではあまり見かけることはありませんが、昔の韓国ドラマを見ると、家族全員が席に着いたのに誰も食べ始めないので不思議に思いました。実は一番年長のおじいさんが来るのを待っていたのです。おじいさんが「자, 먹자(チャ、モクチャ:さあ、食べよう)」と言うまで、誰も箸をつけなかったのは印象的でした。

箸とスプーンの正しい使い方

韓国では箸とスプーンを使い分けるのが基本です。

  • スプーン:ご飯やスープを食べる時に使用
  • 箸:おかずをとる時に使用

日本と違って箸でご飯を食べるのはマナー違反とされています。また箸とスプーンを同時に持つこともNGです。使わない方は食卓に置いておきましょう。

箸とスプーンは食事中に食卓に直接置かず、箸置きや器の上に置くのがマナーです。食事の途中で席を外す場合は、スプーンと箸を交差させずに平行に置きます。

【注意】日本では箸を器の上に置くのはマナー違反ですが、韓国では一般的な習慣です。

お酒の席でのマナー

韓国のお酒の席では、以下のマナーを守りましょう:

  1. 目上の人にお酒を注ぐときは、片手で瓶を持ち、もう一方の手で瓶の下部または自分の腕をサポートします。
  2. 自分でお酒を注がず、周りの人が注いでくれるのを待ちます。
  3. 目上の人からお酒をいただくときは、両手でグラスを受け取ります。
  4. 目上の人の前で飲む時は、軽く体を横に向けるか、グラスで顔を隠すようにして飲みます。

レストランで使える15の必須フレーズ

入店から席について注文するまで

  1. 予約確認
    「예약했습니다(イェヤクヘッスムニダ)」
    「予約していました」
  2. 人数を伝える
    「두 명이에요(トゥ ミョンイエヨ)」
    「2名です」
    ※人数に応じて数字を変えてください。三名は「세 명(セ ミョン)」、四名は「네 명(ネ ミョン)」
  3. メニューをお願いする
    「메뉴판 주세요(メニュパン チュセヨ)」
    「メニューをください」
  4. おすすめを聞く
    「추천 메뉴가 뭐예요?(チュチョン メニュガ ムォエヨ?)」
    「おすすめメニューは何ですか?」
  5. 注文する
    「이것 주세요(イゴッ チュセヨ)」
    「これをください」
    特定のメニューを注文する場合は「불고기 주세요(プルゴギ チュセヨ)」のように料理名を言ってから「주세요」をつけます。

食事中に使えるフレーズ

  1. 辛さを調整してもらう
    「덜 맵게 해 주세요(トル メプゲ ヘ チュセヨ)」
    「辛さ控えめにしてください」
  2. おかわりをお願いする
    「김치 더 주세요(キムチ ト チュセヨ)」
    「キムチをもっとください」
    おかわりしたいものの名前+「더 주세요」で表現します。
  3. 水をお願いする
    「물 주세요(ムル チュセヨ)」
    「水をください」
  4. 美味しいと伝える
    「정말 맛있어요(チョンマル マシッソヨ)」
    「本当に美味しいです」
  5. 食べ方を尋ねる
    「어떻게 먹어요?(オットッケ モゴヨ?)」
    「どうやって食べますか?」

会計時に使えるフレーズ

  1. お会計をお願いする
    「계산이요(ケサニヨ)」
    「お会計お願いします」
  2. カードで支払う
    「카드로 결제할게요(カドゥロ キョルジェハルケヨ)」
    「カードで支払います」
  3. 現金で支払う
    「현금으로 결제할게요(ヒョングムウロ キョルジェハルケヨ)」
    「現金で支払います」
  4. 領収書をお願いする
    「영수증 주세요(ヨンスジュム チュセヨ)」
    「領収書をください」
  5. お釣りを確認する
    「거스름돈 확인할게요(コスルムドン ファギンハルケヨ)」
    「おつりを確認します」

これらのフレーズを覚えておくだけで、韓国のレストランでの食事がグッとスムーズになります。発音が不安な場合は、スマートフォンにハングルで打ち込んで見せるのも一つの方法です。

実際の場面で使ってみよう

韓国式焼肉店でのシチュエーション

シーン1: 入店から注文まで

店員:어서오세요!(オソオセヨ!- いらっしゃいませ!)
あなた:두 명이에요.(トゥ ミョンイエヨ – 2名です)
店員:이쪽으로 오세요.(イッチョグロ オセヨ – こちらへどうぞ)
あなた:메뉴판 주세요.(メニュパン チュセヨ – メニューをください)
店員:네, 여기 있습니다.(ネ、ヨギ イッスムニダ – はい、どうぞ)
あなた:추천 메뉴가 뭐예요?(チュチョン メニュガ ムォエヨ? – おすすめは何ですか?)
店員:삼겹살이 인기 있어요.(サムギョプサリ インギ イッソヨ – 三枚肉が人気です)
あなた:그럼, 삼겹살 주세요.(クロム、サムギョプサル チュセヨ – では、三枚肉をください)

シーン2: 食事中のやりとり
あなた:이거 어떻게 먹어요?(イゴ オットッケ モゴヨ? – これはどうやって食べますか?)
店員:상추에 고기를 싸서 먹으면 돼요.(サンチュエ コギルル ッサソ モグミョン ドェヨ – レタスに肉を包んで食べればいいです)
あなた:정말 맛있어요!(チョンマル マシッソヨ! – 本当に美味しいです!)
店員:감사합니다.(カムサハムニダ – ありがとうございます)
あなた:물 더 주세요.(ムル ト チュセヨ – 水をもっとください)

カフェでの注文シーン

カフェに入ると、多くの場合、自分で注文カウンターに行く方式です。

あなた:아이스 아메리카노 한 잔 주세요.(アイス アメリカノ ハン ジャン チュセヨ – アイスアメリカーノ1杯ください)
店員:텀블러 사용하세요?(トゥムブルロ サヨンハセヨ? – タンブラーをお使いですか?)
あなた:아니요, 그냥 주세요.(アニヨ、クニャン チュセヨ – いいえ、そのままでください)
店員:포인트 카드 있으세요?(ポイントゥ カドゥ イッソセヨ? – ポイントカードはありますか?)
あなた:네, 여기 있어요.(ネ、ヨギ イッソヨ – はい、ここにあります)

間違いやすいポイントと対処法

  1. 数字の発音
    韓国語の数字には、韓国固有の数字と漢字由来の数字の2種類があります。レストランでの人数や金額は主に韓国固有の数字を使います。
  • 1名:한 명(ハン ミョン)
  • 2名:두 명(トゥ ミョン)
  • 3名:세 명(セ ミョン)
  1. 敬語の使い方
    「주세요(チュセヨ)」は「ください」という意味の丁寧な表現です。友達や年下には「줘(チョ)」という略式を使いますが、レストランのスタッフには必ず「주세요」を使いましょう。
  2. 発音の類似性
    「辛い(맵다/メプダ)」と「まずい(맛없다/マッオプタ)」は発音が似ているので注意が必要です。「辛くしてください」と言いたいのに「まずくしてください」と言ってしまわないように気をつけましょう。

よくある質問

マナー違反をしてしまった時の対応は?

マナー違反をしてしまった場合は、「죄송합니다(チェソンハムニダ:すみません)」と素直に謝りましょう。韓国の人々は外国人が自国の文化を尊重しようとする姿勢を高く評価します。失敗を恐れずに、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

苦手な食べ物がある場合はどう伝える?

「저는 [食べ物の名前] 못 먹어요(チョヌン [食べ物の名前] モッ モゴヨ)」と言えば「私は〇〇が食べられません」という意味になります。例えば、「저는 매운 음식 못 먹어요(チョヌン メウン ウムシク モッ モゴヨ)」で「私は辛い食べ物が食べられません」と伝えられます。

アレルギーがある場合は、より強調して「알레르기가 있어요(アレルギガ イッソヨ:アレルギーがあります)」と伝えるとより確実です。

チップは必要?

基本的に韓国ではチップの文化はありません。高級レストランやホテルでは、料金に10%のサービス料が含まれていることが多いです。一般的なレストランやカフェでは、お釣りをそのまま受け取れば問題ありません。

まとめ

覚えておきたい重要ポイント

  1. 韓国の食事マナーは、年長者を敬う儒教的価値観に基づいています。年長者が食べ始めるまで待ち、お酒の席では目上の人への敬意を表す作法を心がけましょう。
  2. 箸とスプーンの使い分けは韓国文化の特徴です。ご飯やスープはスプーンで、おかずは箸で食べるのが基本です。
  3. 「잘 먹겠습니다(チャル モッケッスムニダ:いただきます)」と「잘 먹었습니다(チャル モゴッスムニダ:ごちそうさまでした)」の挨拶を覚えておくと、韓国人に好印象を与えられます。
  4. 基本フレーズ15個を覚えておけば、レストランでの注文から会計までスムーズに行えます。発音に自信がなければ、スマートフォンにハングルで表示して見せる方法も有効です。

次回の韓国旅行では、この記事で学んだマナーとフレーズを実践してみてください。失敗を恐れずにチャレンジすることが上達の近道です。韓国の食文化を尊重する姿勢と基本的なフレーズを覚えておけば、現地の人々との心温まる交流が待っています。

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