はじめに 韓国旅行の移動、実は日本より簡単かも?
「韓国語話せないのに、現地で移動できるかな…」
「タクシーでぼったくられたりしないかな…」
韓国旅行を計画している皆さん、こんな不安を抱えていませんか? 私も初めて韓国を訪れたとき、同じ気持ちでした。でも実際に行ってみると、韓国の交通システムは想像以上に便利で、しかも日本よりリーズナブル!
この記事では、2025年最新の交通情報をもとに、韓国旅行で使える移動手段を徹底解説します。地下鉄からタクシー、長距離移動まで、すべて網羅。さらに、現地で実際に使える韓国語フレーズや文化的な違いも紹介するので、この記事を読めば移動の不安がすべて解消されますよ。
この記事で得られること:
- 日本から韓国への行き方(飛行機・船)の比較
- 韓国国内の移動手段の使い分け方
- タクシーでのトラブル回避術
- すぐに使える韓国語フレーズ
- お得な交通カードの選び方
それでは、あなたの韓国旅行を快適にする移動術を見ていきましょう!
日本から韓国へ:飛行機と船、どちらを選ぶ?
飛行機:時短派におすすめ
所要時間: 約2〜2.5時間(東京・大阪・福岡から)
料金目安: LCC利用で往復2〜4万円程度
飛行機は圧倒的に時短です。成田や羽田から仁川国際空港まで約2時間半、福岡からは約1時間半という近さ。週末の2泊3日でも十分楽しめます。
LCC(格安航空会社)を利用すれば、往復2万円台から行けることも。ジンエアー、ティーウェイ、チェジュ航空などが人気です。
注意点:
- 手荷物制限が厳しい
- 空港から市内への移動時間を考慮する必要あり
- 座席が狭め
船:ゆったり派&コスパ重視派に
韓国へは船でもアクセス可能です。大阪、福岡、下関から釜山へのフェリーが運航されています。
主要ルート:
- 大阪→釜山(パンスタークルーズ)
- 所要時間:約18時間(夜行便)
- 料金:7,000円〜
- 福岡→釜山(カメリアライン)
- 所要時間:約6時間
- 料金:7,837円〜
- 下関→釜山(関釜フェリー)
- 所要時間:約8時間
- 料金:9,000円〜
フェリーは移動と宿泊が一体となっており、船内には大浴場やレストラン、免税店もあるため、コスパが良い移動手段です。
こんな人におすすめ:
- 飛行機が苦手な方
- 移動自体を楽しみたい方
- 宿泊費を節約したい方
- 大量の荷物を持って行きたい方
韓国語メモ:
- 배(ペ)= 船
- 항구(ハング)= 港
- 선착장(ソンチャクチャン)= 船着場
韓国国内の移動手段:基礎編
地下鉄:初心者の最強味方
ソウルの地下鉄は1号線から9号線まであり、空港鉄道や郊外路線も含めると非常に広範囲をカバーしています。運行時間はおおよそ朝5時台から深夜0時ごろまでです。
料金体系(2025年現在):
- 基本料金:1,400ウォン(約150円)〜
- 距離に応じて加算
- 交通カード利用で割引あり
初心者が知っておくべき便利ポイント:
- 駅番号システムが超便利
- 例:明洞駅=4号線の「424」
- 韓国語が読めなくても番号で分かる!
2.多言語対応が充実
案内表示は韓国語・英語・中国語・日本語に対応しており、アナウンスも多言語で行われます。
3.乗り換えも簡単
- 乗り換え通路に日本語表示あり
- 改札を出ずに乗り換え可能
地下鉄の駅では無料Wi-Fiが使えることが多いので、迷ったときにすぐに調べられます。
覚えておきたい韓国語:
- 지하철역은 어디예요?(チハチョルヨグン オディエヨ?)= 地下鉄駅はどこですか?
- 환승(ファンスン)= 乗り換え
- 출구(チュルグ)= 出口
- 몇 번 출구?(ミョッ ボン チュルグ?)= 何番出口?
バス:慣れたら超便利な移動手段
ソウル市内のバスは色で分類されており、青(幹線バス)・緑(支線バス)・赤(広域バス)・黄(循環バス)に分かれています。
バスの種類:
- 青色バス: 主要幹線を走る(初心者におすすめ)
- 緑色バス: 地下鉄の駅を結ぶ支線
- 赤色バス: ソウル郊外への広域バス
- 黄色バス: 観光地を巡る循環バス
乗り方の基本:
- バス停でバス番号を確認
- 前方のドアから乗車
- 交通カードをタッチ
- 降りる時は降車ボタンを押す
- 後方のドアから降車時にもう一度タッチ
地下鉄とバスの乗り換えは30分以内なら無料または割引が適用されます!これを活用すれば移動費を大幅に節約できます。
使える韓国語:
- 버스 정류장은 어디예요?(ボス チョンニュジャンウン オディエヨ?)= バス停はどこですか?
- 여기서 내려 주세요(ヨギソ ネリョ ジュセヨ)= ここで降ろしてください
タクシー:知っておくべき文化的違いと注意点
韓国のタクシーは日本と比べて料金が安く、気軽に使える移動手段です。しかし、日本とは異なる文化やルールがあるので、しっかり理解しておきましょう。
タクシーの種類と料金(2025年現在):
韓国のタクシーは主に3種類あります。一般タクシー(オレンジ、シルバー、ホワイト)の初乗り料金は4,800ウォン(約513円)で、模範タクシー(黒色)は初乗り6,500ウォンです。
- 一般タクシー(オレンジ/シルバー/ホワイト)
- 初乗り:4,800ウォン(約500円)
- 最も一般的で数が多い
- 模範タクシー(黒色・車体に金色の線付き)
- 初乗り:6,500ウォン(約700円)
- サービスが良く、車内が綺麗
- 運転手の質が高い
- インターナショナルタクシー
- 日本語対応可能
- 24時間前までに予約が必要
- 料金は模範タクシーと同程度
絶対に乗ってはいけないタクシー
「VAN」「CALL VAN」「日本語可」などと表示されている黒い大型バンは違法な「コールバン」です。メーターを使わず、観光客を狙ってぼったくりをする違法サービスなので、絶対に乗らないでください。
日本と違う!韓国タクシーの7つの文化的違い
1. ドアは手動開閉
韓国のタクシーは自動ドアではありません。自分でドアを開けて乗り込む必要があります。ドアが開くのを待っていると、乗車の意思がないと判断されて行ってしまいます。
タクシーが止まったらすぐにドアを開けましょう。降りる時も自分で閉めます。後方の車やバイクに注意!
2. 目的地は文字で見せる
タクシー運転手の多くは日本語や英語を話せないため、目的地は韓国語で書かれた住所やホテル名をスマートフォンで見せるのが確実です。
準備しておくべきこと:
- ホテルの住所を韓国語でスクショ
- 目的地の電話番号を控える
- Googleマップのピンを準備
使える韓国語:
- ○○까지 가 주세요(○○カジ カ ジュセヨ)= ○○まで行ってください
- 미터기 사용해주세요(ミトギ サヨンヘジュセヨ)= メーターを使ってください
3. おつりがないことも
現金で支払う場合、運転手が小銭のおつりを持っていないことが多いです。1万ウォン札より5千ウォン札や千ウォン札を用意しておくとスムーズです。
T-moneyカードやクレジットカードでの支払いがおすすめ。10ウォン単位のおつりはもらえないことも多いですが、これはチップではなく単に小銭がないだけです。
4. トランクの荷物は自分で出し入れ
日本では運転手が手伝ってくれますが、韓国では基本的に自分で行います。手伝ってほしい時は:
- 트렁크 열어주세요(トゥロンク ヨロジュセヨ)= トランク開けてください
5. チップは不要
韓国ではチップの習慣がありません。メーター料金のみでOKです。降車時に「감사합니다(カムサハムニダ)」とお礼を言えば十分です。
6. 深夜・早朝はつかまりにくい
深夜0時以降や早朝6時前は、配車アプリの普及により流しのタクシーが捕まりにくくなっています。
対策:
- カカオタクシー(Kakao T)アプリを事前にダウンロード
- ホテルのフロントに予約を依頼
- 終電時間を調べて早めに移動
7. 空車の見分け方
フロントガラス上部の表示を確認:
- 빈차(ピンチャ) = 空車(赤いランプ)
- 예약(イェヤク) = 予約車(青いランプ)
タクシートラブルを避けるための5つの鉄則:
- 乗車前にメーターの確認
- メーターが回っているか必ずチェック
2.Googleマップで経路を追跡
- 大幅に遠回りされていないか確認
- 予想金額も事前にチェック
3.料金交渉には応じない
韓国の法律ではタクシー料金はメーターに基づいて計算することが義務付けられています。料金交渉を持ちかけられても断固として断りましょう。
4.レシートを必ずもらう
- 忘れ物やトラブル時の証拠になる
- 영수증 주세요(ヨンスジュン ジュセヨ)= レシートください
5.配車アプリを活用
- 事前に料金が分かる
- ドライバー情報が記録される
- ぼったくりのリスクが低い
6.おすすめ配車アプリ:Kakao T(カカオタクシー)
カカオタクシーは韓国で最も普及している配車アプリで、タクシードライバーの80%以上が利用しています。日本語にも対応しており、出発地と目的地を入力するだけで簡単に配車できます。
メリット:
- 事前に料金が分かる
- 現金・カード・T-money対応
- ドライバー情報が記録される
- 評価システムで悪質ドライバーを避けられる
韓国国内の移動手段:応用編
長距離移動:KTX(高速鉄道)
KTXは韓国の新幹線に相当する高速鉄道で、ソウルから釜山まで約2時間30分で移動できます。車内は清潔で静か、フリーWi-Fiとトイレも完備されています。
主要路線:
- ソウル→釜山:約2時間30分
- ソウル→大邱:約1時間50分
- ソウル→光州:約2時間
チケット購入方法:
- Korail公式サイト(日本語対応)
- 駅の窓口
- 自動券売機
- Korailアプリ
「コレールパス」という外国人観光客向けのお得なパスもあります。2日券、3日券、5日券があり、期間内KTX乗り放題です。
使える韓国語:
- 기차표 주세요(キチャピョ ジュセヨ)= 切符をください
- ○○행(○○ヘン)= ○○行き
長距離バス:コスパ最強の移動手段
KTXより料金を抑えたい方には高速バスがおすすめです。バスターミナルから各都市への直行便が多数運航されており、本数も多いため柔軟にスケジュールを立てやすいです。
高速バス vs 市外バス:
- 高速バス: 途中停車なし、時短重視
- 市外バス: 各駅停車タイプ、料金が少し安い
お得に移動!交通カード徹底比較
韓国での移動を快適にする交通カード。2025年現在、主に4種類のカードがあります。
1. T-moneyカード:定番の選択
T-moneyカードは韓国の地下鉄・バス・タクシーで使えるプリペイド式交通カードで、コンビニや一部の店舗でも決済に利用できます。
特徴:
- 購入場所:地下鉄駅、コンビニ(GS25、CU、セブン-イレブン)
- 価格:3,000〜5,000ウォン
- チャージ:駅の機械やコンビニで可能
- 割引:一般料金より100ウォン安い
2. WOWPASS:多機能で便利
WOWPASSは韓国旅行者向けの多機能プリペイドカードで、交通機関の利用に加え、T-money機能付きで地下鉄・バス・タクシーに対応しています。無人両替機で外貨をウォンに交換してそのままチャージできるのが特徴です。
特徴:
- カード発行手数料:5,000ウォン
- 交通カード+電子マネー機能
- 両替機能付き(手数料なし)
- 空港、観光地、ホテルなど180カ所以上で購入可能
3. NAMANEカード:推し活派に人気
NAMANEカードはアプリで自分専用にデザインをカスタマイズでき、交通カードとしてだけでなくプリペイド式の電子マネーとしても利用可能です。推しのアイドルや俳優、好きなキャラクターのオリジナルカードを作成できます。
こんな人におすすめ:
- K-POPファン
- 推し活をしたい方
- オリジナルデザインを楽しみたい方
4. M-PASS:観光客向け乗り放題
M-PASSは一定日数(1日・2日・5日など)地下鉄やバスが乗り放題になるカードです。短期間で効率よく観光スポットを回りたい人におすすめです。
購入場所:
- 空港
- 観光案内所
- 主要駅
どれを選ぶべき?使い分けガイド:
- 短期旅行(2〜3日) → T-moneyカード
- 1日に何度も移動 → M-PASS
- 両替も一緒にしたい → WOWPASS
- 推し活目的 → NAMANEカード
すぐに使える!移動で役立つ韓国語フレーズ20選
基本の挨拶・返事
- 안녕하세요(アンニョンハセヨ) = おはようございます・こんにちは・こんばんは
- どの時間帯でも使える万能挨拶
- 감사합니다(カムサハムニダ) = ありがとうございます
- タクシーを降りる時やお店を出る時に
- 네(ネ) = はい
- 鼻にかかる「ネ」を意識して
- 아니요(アニヨ) = いいえ
- 죄송합니다(チェソンハムニダ) = すみません・申し訳ありません
移動・交通で使えるフレーズ
- 지하철역은 어디예요?(チハチョルヨグン オディエヨ?)
= 地下鉄駅はどこですか? - ○○까지 가 주세요(○○カジ カ ジュセヨ)
= ○○まで行ってください(タクシーで) - 얼마예요?(オルマエヨ?)
= いくらですか? - 여기서 내려 주세요(ヨギソ ネリョ ジュセヨ)
= ここで降ろしてください - 교통카드 주세요(キョトンカド ジュセヨ)
= 交通カードください - 충전 어디서 해요?(チュンジョン オディソ ヘヨ?)
= チャージはどこでできますか? - 환승 어디예요?(ファンスン オディエヨ?)
= 乗り換えはどこですか?
緊急時・トラブル対応
- 도와주세요(トワジュセヨ)
= 助けてください(手伝ってください) - 한국어 못 해요(ハングゴ モッテヨ)
= 韓国語できません - 천천히 말해 주세요(チョンチョニ マレ ジュセヨ)
= ゆっくり話してください - 미터기 사용해주세요(ミトギ サヨンヘジュセヨ)
= メーターを使ってください(タクシーで) - 영수증 주세요(ヨンスジュン ジュセヨ)
= レシートください
便利な一言
- 잠시만요(チャムシマンヨ)
= ちょっと待ってください - 괜찮아요(ケンチャナヨ)
= 大丈夫です - 다시 한번 말해 주세요(タシ ハンボン マレ ジュセヨ)
= もう一度言ってください
韓国語は日本語より息を強く出す感じで発音すると、ネイティブっぽく聞こえます。「アンニョンハセヨ」は「アニャーセヨー」くらいのラフな発音でOK!
よくある質問(FAQ)
Q1. 韓国語が全くできなくても移動できますか?
A: はい、できます!韓国の主要観光地や地下鉄には日本語表記があり、地下鉄のアナウンスにも日本語が含まれているため、韓国語がわからなくても比較的簡単に移動できます。ただし、簡単なフレーズを覚えておくと、トラブル時や細かいコミュニケーションがスムーズになります。翻訳アプリも活用しましょう。
Q2. 交通カードは帰国時に払い戻しできますか?
A: できます。T-moneyカードの場合、残高が20,000ウォン以下なら、コンビニや駅で払い戻し可能です。ただし、カード本体(購入費)は返金されません。WOWPASSは専用機で全額払い戻しできます。
Q3. タクシーでぼったくられた場合、どうすればいいですか?
A: まず人通りの多い場所で降車します。タクシーのナンバープレートとレシートを保管し、韓国観光公社観光苦情申告センター(1330)に連絡してください。日本語対応もあります。事前対策として、配車アプリの使用や、Googleマップでの経路確認がおすすめです。
Q4. 深夜の移動はどうすればいいですか?
A: 地下鉄は深夜0時頃まで運行していますが、それ以降は以下の選択肢があります:
- 深夜バス(올빠미버스): 深夜1時〜5時頃運行
- 配車アプリ: カカオタクシーで事前予約
- ホテルに送迎依頼: 高額ですが確実
深夜は違法タクシーが増えるので、特に注意が必要です。
Q5. 地方都市への移動はKTXとバス、どちらがおすすめですか?
A: 目的によって使い分けましょう:
- 時間重視: KTX(約2倍速い)
- 料金重視: 高速バス(KTXの半額程度)
- 景色を楽しみたい: バス(高速道路からの眺めが良い)
- 快適性重視: KTX(座席が広く、トイレ・Wi-Fi完備)
釜山などの主要都市なら本数も多いので、どちらを選んでも便利です。
まとめと次のアクション:韓国旅行の移動をマスターしよう!
韓国旅行の移動手段、いかがでしたか?最初は不安に感じるかもしれませんが、実際はシステムが整っていて、日本よりも安くて便利なことが多いんです。
重要ポイントの振り返り:
✅ 日本から韓国へ: 飛行機は時短、船はゆったり&コスパ良し
✅ 市内移動の基本: 地下鉄が初心者に最適
✅ タクシーは文化的違いを理解すれば快適: ドアは手動、目的地は文字で見せる
✅ 交通カードは必須: T-moneyかWOWPASSがおすすめ
✅ 簡単な韓国語フレーズで安心度アップ: 「○○カジ カ ジュセヨ」は絶対覚えよう
今すぐできる3つのアクション:
- 出発前にアプリをダウンロード
- Kakao T(配車アプリ)
- Naver Map or Google Maps
- Papago(翻訳アプリ)
2.ホテルの住所を韓国語でスクショ
- タクシーで見せるために必須
- 主要な観光地の住所も準備
3.交通カードを空港で購入
- 到着してすぐに使える
- 仁川空港なら1階のコンビニで購入可能
韓国は日本から近く、気軽に何度でも訪れることができる国です。1回目は地下鉄中心、2回目はバスにチャレンジ、3回目は地方都市へKTXで…というように、徐々にステップアップしていけば、移動そのものが旅の楽しみになりますよ。
初めての韓国旅行では、まず地下鉄とタクシーをマスターすることを目標にしましょう。この記事で紹介した基本フレーズを覚えて、実際に使ってみてください。現地の人とのコミュニケーションを通じて、韓国語学習のモチベーションもきっと上がるはずです!
さあ、あなたも韓国の交通システムを使いこなして、快適で楽しい韓国旅行を実現しましょう。

