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K-ドラマを「言葉」で観る。ジャンル別にセリフの特徴(法廷/医療/史劇)を解説

目次

はじめに

韓国ドラマファンの皆さん、あなたは韓国ドラマを「言葉」で楽しんでいますか?

字幕に頼りがちな私たちですが、実はジャンルごとに使われる韓国語には明確な特徴があるんです。法廷ドラマの緊迫した専門用語、医療ドラマの生命を扱う厳粛な表現、史劇の格調高い古語表現—これらの「言葉の違い」を理解すると、韓国ドラマがもっと深く、もっと面白く感じられるはずです。

この記事では、放映されたドラマを例に、法廷・医療・史劇の3つのジャンルで特徴的に使われる韓国語セリフを詳しく解説します。韓国語学習歴1年程度の方でも理解できるよう、ハングル・読み方・日本語訳をセットでお届け。読み終わる頃には、あなたも韓国ドラマを「言葉」から楽しむプロになっているでしょう!

法廷ドラマの韓国語セリフ – 正義を語る言葉の力

法廷ドラマの特徴

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』や『グッドパートナー』など人気法廷ドラマを観ていて、「弁護士たちが何を言っているのかよくわからない」と感じたことはありませんか?実は法廷ドラマには、日常会話では使われない専門的な韓国語表現が数多く登場するんです。

💡ポイント: 法廷ドラマの韓国語は「格式」と「論理性」が特徴。敬語レベルが高く、漢字語が多用されます。

具体的な内容(法廷ドラマ頻出フレーズ)

1. 法廷での基本表現

재판장님 (チェパンジャンニム)
読み方: ジェパンジャンニム
意味: 裁判長様
使用場面: 弁護士が裁判官に呼びかける際の必須表現

이의 있습니다 (イウィ イッスムニダ)
読み方: イウィ イッスムニダ
意味: 異議があります
使用場面: 相手方の発言に反対する際の決定的セリフ

증거를 제출하겠습니다 (チュンゴルル チェチュルハゲッスムニダ)
読み方: チュンゴルル チェチュルハゲッスムニダ
意味: 証拠を提出いたします
使用場面: 決定的な証拠を出すクライマックスシーン

2. 弁護士間の専門的やり取り

변론을 시작하겠습니다 (ビョンロヌル シジャクハゲッスムニダ)
読み方: ビョンロヌル シジャクハゲッスムニダ
意味: 弁論を開始いたします
特徴: 「변론」は現代でも使われる法律用語

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で印象的だったセリフのように、法廷ドラマでは論理的で格式高い表現が多用されます。

陥りやすい落とし穴

落とし穴1: 敬語レベルの混同
法廷では「습니다/ㅂ니다」調が基本。日常的な「해요」体は使われません。

落とし穴2: 専門用語の発音
「증거(チュンゴ/証拠)」を「정거(ジョンゴ)」と聞き間違えやすい。

対処法: 弁護士から観た法廷ドラマでも指摘されているように、実際の法廷用語を事前に学習しておくと理解度が飛躍的にアップします。

医療ドラマの韓国語セリフ – 生命を救う言葉

医療ドラマの特徴

『トラウマコード』など医療ドラマでは、緊急事態での迅速なコミュニケーションが生死を分けます。医療ドラマの韓国語は「スピード」と「正確性」が命です。

1. 緊急時の医療表現

환자 상태가 위급합니다 (ファンジャ サンテガ ウィグパムニダ)
読み方: ファンジャ サンテガ ウィグパムニダ
意味: 患者の状態が危険です
特徴: 「위급하다」は緊急事態を表す最重要単語

수술실로 이동하겠습니다 (ススルシルロ イドンハゲッスムニダ)
読み方: ススルシルロ イドンハゲッスムニダ
意味: 手術室に移動します
使用場面: 緊迫感あふれるシーンの定番表現

맥박이 약해지고 있어요 (メクパギ ヤケジゴ イッソヨ)
読み方: メクパギ ヤケジゴ イッソヨ
意味: 脈拍が弱くなっています
注意点: 「맥박」は医療専門用語として必須

2. 診断・治療時の表現

어디가 아프세요? (オディガ アプセヨ?)
読み方: オディガ アプセヨ?
意味: どちらが痛みますか?
日常でも使える: 病院での基本的な質問

치료 방법을 상의해 보겠습니다 (チリョ パンボブル サンウィヘ ボゲッスムニダ)
読み方: チリョ パンボブル サンウィヘ ボゲッスムニダ
意味: 治療方法を相談してみます
特徴: 「상의하다」は医師間での協議を意味

💡ポイント: 医療ドラマの韓国語は感情表現が豊富。患者の苦痛や医師の使命感を表現する語彙に注目しましょう。

史劇の韓国語セリフ – 王朝の格調を纏う古雅な言葉

史劇の特徴

韓国時代劇でよく出るセリフは、現代韓国語とは大きく異なります。しかし、パターンを覚えれば意外と理解しやすいんです。

1. 王宮での基本敬称

전하 (チョナ)
読み方: チョナ
意味: 殿下(王様への敬称)
重要度: ★★★★★
正確には「주상(チュサン/主上)」が正式な国王の呼称ですが、ドラマでは「전하」がよく使われます。

상감마마 (サンガムママ)
読み方: サンガムママ
意味: 王様(最高敬語)
特徴: 「마마」は王族に対する特別な敬称

2. 臣下の決まり文句

성은이 망극하옵니다 (ソンウニ マンゴカオムニダ)
読み方: ソンウニ マンゴカオムニダ
意味: ご恩が身に余ります
文法ポイント: 「-옵니다」は時代劇特有の超丁寧語尾

朝鮮王朝時代に重臣たちが国王に対してひんぱんに使う慣用句として、以下も覚えておきましょう:

명심하겠사옵니다 (ミョンシムハゲッサオムニダ)
読み方: ミョンシムハゲッサオムニダ
意味: 肝に銘じておきます

3. 王の命令・発言パターン

그러하다 (クロハダ)
読み方: クロハダ
意味: そのとおりである
現代語との違い: 現代なら「그렇다」

마름대로 하라 (マルムデロ ハラ)
読み方: マルムデロ ハラ
意味: 申すとおりにせよ
時代劇では「~라(ラ)」という語尾が王の命令でよく使われます。

史劇韓国語の学習効率を上げるコツ

コツ1: 家族呼称から覚える
時代劇では「아바마마(アバママ/父上)」「어마마마(オマママ/母上)」など、現代とは違う家族呼称が使われます。

コツ2: 語尾の法則性を理解する

  • 王の発言: 「~라(ラ)」「~마(マ)」
  • 臣下の発言: 「~옵니다(オムニダ)」「~사옵니다(サオムニダ)」

💡ポイント: 史劇のセリフは難しいですが、ハングル表記と意味を知っておくと理解度が飛躍的に向上します。

よくある質問(FAQ)

Q1: 法廷ドラマの専門用語が難しすぎて理解できません

A: まずは基本の5つから始めましょう。「재판장(裁判長)」「변호사(弁護士)」「검사(検事)」「증거(証拠)」「판결(判決)」。この5つを覚えるだけでも理解度が少しアップしますので、少しずつ良く出てくる用語を覚えていきましょう。

Q2: 医療ドラマで使われる体の部位の名前が覚えられません

A: 日常でよく痛む部位から覚えるのがコツです。「머리(頭)」「배(お腹)」「등(背中)」「다리(足)」など。ドラマを観ながら「今、何の部位について話している?」と意識することで自然に身につきます。

Q3: 史劇の古い敬語が複雑すぎます

A: 韓国時代劇でよく出てくる韓国語フレーズをまとめた学習資料を活用しましょう。固有名詞や語尾の一覧表を作成するなどしてパターンを覚えれば、会話が理解が早くなります。代表的な10個程度でもかなり理解力が上がるかと思います。

まとめと次のアクション

重要ポイントの振り返り

韓国ドラマを例に、3つのジャンル別セリフの特徴を詳しく解説しました:

  1. 法廷ドラマ: 格式高い敬語と専門的な漢字語が特徴
  2. 医療ドラマ: 緊急性を表現するスピード感のある言葉遣い
  3. 史劇: 古語表現と超丁寧語による格調高い会話

これらの特徴を理解することで、字幕に頼らずとも韓国ドラマの世界により深く没入できるはずです。

今すぐできる3つのアクション

アクション1: 今夜観る韓国ドラマで、ジャンル別特徴語彙を3つ見つける
アクション2: スマホのメモ帳に「聞き取れたセリフリスト」を作成開始
アクション3: 韓国語字幕(CC)機能をONにして、ハングルと音を同時に確認

継続のためのモチベーション維持法

韓国語学習は継続が命。でも、好きなドラマを観ながらなら楽しく続けられるはずです。1日1つでも新しい表現を覚えれば、1年後には365個の韓国語フレーズがあなたのものに!화이팅!

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