はじめに
「韓国にも日本みたいな忘年会ってあるのかな?」
K-POPや韓国ドラマを見ていると、会社員たちが賑やかに飲んでいるシーンをよく目にしますよね。実は韓国にも忘年会の文化があり、「送年会(송년회・ソンニョネ)」と呼ばれています。
でも、この韓国の忘年会、日本の忘年会とはかなり違うんです。3次会、4次会、時には5次会まで続くことも珍しくなく、「爆弾酒」と呼ばれるアルコール度数の高いお酒を飲み、目上の人への礼儀作法も独特。初めて韓国の飲み会に参加した日本人は、そのカルチャーショックに驚くことが多いです。
この記事では、韓国の忘年会文化の全貌をわかりやすく解説します。韓国旅行で現地の人と飲む機会がある方、韓国企業とのビジネスを控えている方、そしてK-POPや韓国ドラマをもっと深く理解したい方にとって、実践的な知識が手に入る内容です。
この記事で得られること:
- 韓国の忘年会「送年会」の基本知識と日本との5つの大きな違い
- 飲み会で失敗しないための礼儀作法とマナー
- 知っておきたい韓国の飲酒文化「爆弾酒ソメク」の正体
- 1次会から5次会までの流れと実際の雰囲気
- 使える韓国語フレーズと現地での実践方法
それでは、韓国の忘年会文化の世界へ一緒に飛び込んでいきましょう!
韓国にも忘年会はある!「送年会(송년회)」の基本知識
「忘年会」ではなく「送年会」と呼ぶ韓国
韓国でも年末には日本と同じように一年を締めくくる宴会が開催されます。ただし、韓国では「忘年会」という言葉よりも「送年会(송년회・ソンニョネ)」という言葉を使うのが一般的です。
- 송년회(ソンニョネ) = 送年会
- 송년(ソンニョン)= 年を送る
- 회(フェ)= 会
「今年一年を送る」という意味で、過去を振り返りつつ、来年への期待を込めた集まりなんですね。日本の「忘年会(今年の苦労を忘れる)」とは、ニュアンスが少し違います。
韓国語で「忘年会」という単語自体は存在しますが、実際の会話では「송년회」のほうが圧倒的によく使われます。現地の人と話すときは「송년회」を使いましょう。
開催時期は2回のピークがある
韓国の送年会には、実は2つの時期があります。
- 12月末: 新暦の年末(日本と同じ)
- 旧正月前: 陰暦のお正月「ソルラル(설날)」の前(1月下旬〜2月中旬頃)
韓国は旧正月を重視する文化があるため、旧暦のお正月前にも送年会が開催されることがあります。つまり、1年に2回、送年会シーズンが訪れるわけです。
新年会も存在する
送年会と対になる「新年会(신년회・シンニョンフェ)」も韓国には存在します。日本と同様に、新しい年の始まりを祝い、今年の抱負を語り合う集まりです。
- 신년회(シンニョンフェ) = 新年会
- 신년(シンニョン)= 新年
- 회(フェ)= 会
ただし、韓国では新年会よりも送年会のほうが盛大に行われる傾向があります。
日本人が驚く!韓国の忘年会5つの文化ギャップ
さて、ここからが本題です。韓国の忘年会は、日本の忘年会とどう違うのでしょうか?実際に韓国で送年会に参加した経験がある人たちの声をもとに、5つの大きな違いをご紹介します。
【文化ギャップ1】3次会、5次会まで続くのが当たり前
日本の忘年会は2次会で終わることが多いですよね。3次会まで行けば「今日は飲んだな〜!」という感覚です。
ところが韓国では、5次会まで続くことも珍しくありません。
韓国の飲み会では「차(チャ)」という単位で場所を移動しながら続けます。
典型的な送年会の流れ:
- 1차(イルチャ)= 1次会: 食事がメイン。サムギョプサル、チゲ、刺身などを食べながら焼酎やビールを飲む。ここでビジネスの話も少し出る。
- 2차(イチャ)= 2次会: バーや居酒屋で軽いおつまみとお酒を楽しむ。会話が中心で、よりリラックスした雰囲気に。
- 3차(サムチャ)= 3次会: カラオケ(노래방・ノレバン)が定番。歌って踊って親睦を深める。韓国のカラオケは飲酒禁止の店も多い。
- 4차(サチャ)= 4次会: ナイトクラブで踊ったり、歌いながら飲める店(日本のスナックのような場所)に行く。
- 5차(オチャ)= 5次会: サウナ。翌日そのまま出勤する人がサウナで酔いを覚まし、仮眠を取る。
最近の若い世代は、プライベート重視の傾向が強まり、5次会まで行くことは減ってきています。また、個人主義が浸透し、少人数の集まりが増えているようです。それでも、伝統的な韓国企業では3〜4次会まで続くことは今でもよくあります。
【文化ギャップ2】飲むペースが速く、「爆弾酒」文化がある
韓国の飲み会でもう一つ驚くのが、お酒を飲むペースの速さです。日本のように「ゆっくり飲む」スタイルではなく、「短時間でグイッと飲む」文化があります。
そして、韓国の飲み会で欠かせないのが「爆弾酒(폭탄주・ポッタンジュ)」、通称「ソメク(소맥)」です。
ソメク(소맥)とは?
ソメクは、韓国焼酎「ソジュ(소주)」とビール「メクチュ(맥주)」を混ぜたお酒です。頭文字を取って「소맥(ソメク)」と呼ばれています。
- 소주(ソジュ) = 焼酎(アルコール度数 約16〜20%)
- 맥주(メクチュ) = ビール(アルコール度数 約4〜5%)
- 소맥(ソメク) = 焼酎 + ビール = 爆弾酒
黄金比率は「焼酎3:ビール7」 と言われていますが、人によって好みが異なります。焼酎の量が多いほどアルコール度数が高くなり、酔いやすくなります。
ソメクの特徴:
- ビールの苦味が焼酎の甘さで中和され、意外と飲みやすい
- 飲みやすいのでグイグイ飲んでしまい、気づいたら酔っている
- アルコール度数が高いため、少ない量で早く酔える
- お金がかからないという実用的な理由でも人気
ソメクは本当に酔いが回りやすいお酒です。お酒に弱い方は絶対に無理をしないでください。韓国の飲み会では「飲めない」と言いづらい雰囲気がある場合もありますが、体調を優先しましょう。
ソメクの作り方:
基本的な作り方は簡単です。
- ビールをグラスに注ぐ
- 焼酎をショットグラスに入れる
- 焼酎のショットグラスをビールのグラスにドボンと落とす
- スプーンでグラスの底を「カッ」と叩いて混ぜる(泡を抑えるため)
韓国ドラマで見るような、並べたビールグラスのふちに焼酎のショットグラスを置いて、ドミノ倒しのように一斉に落とすパフォーマンスもあります。これが「爆弾酒」という名前の由来の一つで、見た目のインパクトも抜群です。
最近では、「ソメク専用グラス」も販売されていて、焼酎とビールの分量が一目でわかるようになっています。楽しみながら最適な配合を見つけられるんですね。
【文化ギャップ3】目上の人への礼儀作法が厳格
韓国は儒教文化が根強く、年上や目上の人を非常に大切にする社会です。これは飲み会の席でも同じで、独特の礼儀作法「주도(ジュド・酒道)」が存在します。
韓国の飲み会での基本マナー:
- 目上の人が先に箸をつけてから食べ始める
日本と同じく、目上の方が最初に料理に手をつけるまで待ちます。 - 目上の人にお酒を注ぐときは両手で
ビンを両手で持つか、片手で注ぎながらもう一方の手で腕を支えます。片手で注ぐのは失礼にあたります。 - お酒を受け取るときも両手で
目上の人からお酒を注いでもらうときは、グラスを両手で丁寧に受け取ります。 - 飲むときは横を向いて飲む
目上の人の前で直接顔を向けて飲むのは失礼とされています。体を少し横に向けるか、手で口元を隠しながら飲みます。 - 空のグラスにお酒を注ぐ
韓国では、相手のグラスが空になったときにお酒を注ぐのがマナーです。まだお酒が残っているときに注ぐのは「첨잔(チョムジャン・添杯)」と言って失礼になります。これは「残っているお酒を早く飲み干して、新しいお酒を飲め」という強要の意味になるからです。 - 自分のグラスに自分で注がない
自分のグラスに自分でお酒を注ぐ「자작(ジャジャク・自杯)」も失礼とされています。誰かに注いでもらうか、自然に他の人に注ぎながら自分のグラスを差し出します。 - 乾杯のときは目上の人のグラスより低い位置で
乾杯のときは、目上の方のグラスよりも低い位置でグラスを合わせます。これも敬意の表れです。 - 何度も乾杯する
日本では最初に1回乾杯したら、あとは各自のペースで飲みますよね。ところが韓国では、誰かがグラスを持ち上げるたびに「カンベ(건배)!」または「ウィハヨ(위하여)!」と乾杯します。視野の端で常に周りの人のグラスをチェックしている状態です。ただし、毎回飲み干す必要はなく、グラスに口をつけるだけでもOKです。
これらのマナーは、特に会社の飲み会やビジネスの場で重要です。友人同士のカジュアルな飲み会では、ここまで厳格ではありません。ただし、初対面や目上の方がいる場合は、これらのマナーを守ることで好印象を与えられます。
乾杯のフレーズ:
- 건배(コンベ)! = 乾杯!
- 위하여(ウィハヨ)! = 〜のために!
- 건강을 위하여(コンガンウル ウィハヨ)= 健康のために
- 성공을 위하여(ソンゴンウル ウィハヨ)= 成功のために
【文化ギャップ4】会計は目上の人が出すのが一般的
日本では会社の飲み会でも割り勘が増えてきていますよね。ところが韓国では、目上の人、特に一番上の上司が全額支払うケースが非常に多いです。
これは韓国の「男気文化」の表れで、部下や後輩に対して面倒を見る姿勢を示すことが重要とされています。韓国人の同僚に「毎回奢って大変じゃない?」と聞いたところ、「若い時に先輩に出してもらっているし、韓国ではこれくらい男気がないと部下はついてこないよ」と言っていました。
2次会、3次会の支払いパターン:
面白いのは、2次会以降の支払い方法です。全部を一番目上の人が出すわけではなく、以下のようなパターンが多いです。
- 1次会: 一番上の上司が支払う
- 2次会: 二番目に上の上司が支払う
- 3次会: 三番目に上の人が支払う
役職や年齢によって順番に会計を担当していくんですね。もちろん、2次会以降は割り勘になることもあります。誰か一人に負担が集中しないようなうまい仕組みになっているわけです。
日本人が韓国の飲み会に参加する場合、無理に支払おうとすると逆に失礼になることがあります。目上の人が支払うと言ったら、素直に「감사합니다(カムサハムニダ・ありがとうございます)」と言ってお礼を伝えましょう。別の機会に、自分が年下の人に奢ることで恩を返すのが韓国流です。
【文化ギャップ5】「飲めない」と言いづらい雰囲気
これは特に注意が必要なポイントです。韓国の伝統的な飲み会文化では、「飲み会に参加 = みんなと一緒に飲むのが当然」という雰囲気があります。
かつての韓国では、お酒を無理に飲ませることが多く、「共同体」「私たち」という意識を確認する場として飲み会が機能していました。そのため、酒を受け取れば一気飲みをしたり、2次会、3次会にも義務的に参加しなければならないこともありました。
最近の変化:
ただし、最近は状況が変わってきています。
- 個人主義の傾向が強まっている
- 「혼술(ホンスル)= 一人酒」を楽しむ人が増えている
- 飲み会の参加も自由に選択できるようになってきた
- アルコール度数の低いお酒を好む若者が増えている
- 爆弾酒は「おじさんたちの飲み方」というイメージも
それでも、伝統的な企業や年配の方が多い飲み会では、まだ「とりあえず一杯は飲もう!」という風潮が残っている場合があります。
お酒が苦手な方は、最初から正直に伝えましょう。「술을 잘 못 마셔요(スルル チャル モッ マショヨ・お酒があまり飲めません)」と言えば、理解してくれる人がほとんどです。日本と比べると、韓国のほうが「無理に飲ませない」配慮が進んできています。ソフトドリンクやノンアルコールビールを注文しても、全く問題ありません。
知っておくと役立つ韓国の飲み会マナー実践編
ここからは、実際に韓国の送年会や飲み会に参加するときに役立つ、より実践的なマナーをご紹介します。
座る位置にも上下関係がある
韓国の飲み会では、座る位置も重要です。日本と同様に「상석(サンソク)= 上座」と「하석(ハソク)= 下座」の概念があります。
上座(상석):
- 出入り口から最も遠い、奥まった落ち着ける席
- 壁を背にする席
- 部屋全体を見渡せる中央の席
- 会社の役職者や年長者が座る
下座(하석):
- 出入り口に近い席
- 若手や新入社員が座る
初めて参加する飲み会では、自分から上座に座らず、案内されるまで待つのが無難です。
ビールの「つぎ足し」はNG
日本では、ビールが少し残っているときに注ぎ足すことがありますよね。ところが韓国では、ビールのつぎ足しは基本的にしません。
なぜなら、ビールのつぎ足しは「葬式の作法」だからです。葬式のマナーが日常で忌み嫌われるのは、韓国でも日本でも同じですね。
ビールを注ぐときは、相手のグラスが空になってから注ぎましょう。
「爆弾酒」以外にもある韓国の定番飲み物
韓国の飲み会では、ソメク以外にもさまざまなお酒やドリンクが楽しまれています。
定番のお酒:
- 소주(ソジュ)= 焼酎
- チャミスル(참이슬)が有名
- アルコール度数は約16〜20%
- 最近はフルーツフレーバーも人気
- 맥주(メクチュ)= ビール
- CASS(カス)、HITE(ハイト)、TERRA(テラ)などが有名
- 日本のビールよりあっさりしていて飲みやすい
- 막걸리(マッコリ)
- 韓国の伝統的な濁り酒
- ただし、特定のシチュエーションでしか飲まない
- 雨の日にチヂミ(전・ジョン)と一緒に飲むのが定番
- 登山の後に飲むことも多い
- 平日にマッコリを頼むと「外国人だな」とバレる
- 치맥(チメク)
- チキン(치킨)+ ビール(맥주)の組み合わせ
- 韓国の国民的な組み合わせ
- フライドチキンのサクサク感とビールの相性が抜群
アレンジ爆弾酒も人気:
最近では、基本のソメク以外にも、さまざまなアレンジ爆弾酒が楽しまれています。
- 고진감래(コジンカンレ): 焼酎 + ビール + コーラ(1:1:1)
- 「苦しいことの後には良いことがやってくる」という四字熟語が名前の由来
- 소메리카노(ソメリカーノ): 焼酎 + アメリカーノ(1:1)
- 意外な組み合わせだが美味しいと話題
- 메로나주(メロナジュ): 焼酎 + メロナ(韓国の定番アイスバー)
- 見た目のインパクトも大
韓国の飲み会で使える便利なフレーズ
最後に、韓国の飲み会で使える実用的なフレーズをご紹介します。
乾杯・お酒を勧めるフレーズ:
- 건배!(コンベ) = 乾杯!
- 한 잔 받아 주세요(ハン チャン パダ ジュセヨ) = 一杯受けてください(友達に)
- 한 잔 편하니 드세요(ハン チャン ピョナニ ドゥセヨ) = 一杯お受けになってください(目上の人に)
お酒が飲めないとき:
- 술을 잘 못 마셔요(スルル チャル モッ マショヨ) = お酒があまり飲めません
- 오늘은 조금만 마실게요(オヌルン チョグムマン マシルケヨ) = 今日は少しだけ飲みます
食事中の挨拶:
- 잘 먹겠습니다(チャル モッケッスムニダ) = いただきます
- 잘 먹었습니다(チャル モゴッスムニダ) = ごちそうさまでした
- 맛있어요(マシッソヨ) = 美味しいです
お礼・感謝:
- 감사합니다(カムサハムニダ) = ありがとうございます
- 잘 먹고 갑니다(チャル モッコ カムニダ) = ご馳走になりました(帰るとき)
お店で使うフレーズ:
- 여기요(ヨギヨ) = すみません(店員を呼ぶとき)
- 물 주세요(ムル ジュセヨ) = お水ください
- 계산해 주세요(ケサネ ジュセヨ) = お会計お願いします
- 수고하세요(スゴハセヨ) = お疲れ様です(店を出るときに店員に言う)
韓国では、お店を出るときに「수고하세요(スゴハセヨ)」と店員に声をかけるのが一般的です。日本では「ごちそうさまでした」と言いますが、韓国では「お疲れ様です」という意味のフレーズを使います。これを言うだけで、韓国文化を理解している印象を与えられますよ。
よくある質問(FAQ)
Q1: 韓国の飲み会は必ず参加しなければいけませんか?
A: いいえ、最近は必ずしも参加しなくても大丈夫です。特に若い世代が多い職場では、個人の選択が尊重されるようになっています。ただし、伝統的な企業や年配の方が多い職場では、参加が暗黙の了解になっている場合もあります。初めて参加する場合や、ビジネス上重要な飲み会の場合は、できるだけ参加したほうが関係構築に役立ちます。
Q2: お酒が全く飲めない場合はどうすればいいですか?
A: 正直に「술을 못 마셔요(スルル モッ マショヨ・お酒が飲めません)」と伝えましょう。ソフトドリンクやノンアルコールビールを注文しても全く問題ありません。韓国でも最近は、お酒を飲めない人への配慮が進んでいます。無理に飲む必要はありません。
Q3: 女性も爆弾酒を飲むのですか?
A: はい、女性も爆弾酒を飲む人は多いです。ただし、最近は女性向けに甘くアレンジした爆弾酒(フルーツ味の焼酎を使ったものなど)も人気です。もちろん、飲みたくない場合は無理に飲む必要はありません。
Q4: 韓国の飲み会で失礼にあたることは何ですか?
A: 主に以下の点に注意してください。
- 目上の人より先にお酒を飲む
- お酒を片手で注ぐ・受け取る
- 目上の人の前で直接顔を向けて飲む
- まだお酒が残っているグラスにつぎ足す
- 自分のグラスに自分でお酒を注ぐ
- ビールをつぎ足す
これらを避けるだけで、基本的なマナーはクリアできます。
Q5: 韓国の飲み会は朝まで続くのですか?
A: 伝統的な韓国の飲み会では、深夜まで続くことも珍しくありませんでした。5次会のサウナで仮眠を取り、そのまま出勤する人もいました。ただし、最近は働き方改革が進み、深夜まで続く飲み会は減ってきています。特に若い世代や外資系企業では、1〜2次会で終わることも増えています。
Q6: 韓国旅行中に現地の飲み会文化を体験したいのですが、おすすめの方法はありますか?
A: いくつかの方法があります。
- 韓国料理店で注文する: 日本でも韓国料理店でチャミスルやCASS(カス)ビールを注文し、ソメクを試してみる
- 現地のツアーに参加: ソウルなどでは飲み会体験ツアーも開催されています
- 語学交流会に参加: 韓国人との交流イベントで、自然な形で飲み会文化を体験できます
- ホンデやイテウォンの屋台街: 観光客も入りやすい雰囲気の良い店が多く、現地の文化を気軽に体験できます
まとめ
韓国の忘年会「送年会(송년회)」は、日本の忘年会と似ているようで、実は大きく異なる文化です。この記事で紹介した5つの文化ギャップを理解しておけば、韓国の飲み会に参加する際の不安がかなり軽減されるはずです。
重要ポイントの振り返り:
- 韓国では「送年会(송년회)」と呼び、2回のシーズンがある
- 3〜5次会まで続くことも珍しくない(最近は減少傾向)
- 爆弾酒「ソメク」が定番で、飲むペースが速い
- 目上の人への礼儀作法「주도(酒道)」が重要
- 会計は目上の人が出すのが一般的
韓国の飲み会文化は、「情(정・ジョン)」という言葉に象徴される人間関係の深さを大切にする文化の表れです。形式的なマナーを守るだけでなく、相手を尊重し、心を開いてコミュニケーションを取る姿勢が最も重要です。
今すぐできる3つのアクション:
- 基本フレーズを3つ覚える
- 건배(コンベ・乾杯)
- 감사합니다(カムサハムニダ・ありがとうございます)
- 수고하세요(スゴハセヨ・お疲れ様です)
- お酒の注ぎ方を練習する
- 家で焼酎とビールを買ってきて、実際にソメクを作ってみる
- 両手でお酒を注ぐ練習をする
- 韓国ドラマで飲み会シーンを観察する
- Netflix等で韓国ドラマの飲み会シーンを意識的に見る
- 登場人物のマナーや言葉遣いに注目する
韓国の飲み会文化を理解することは、単なる知識の習得ではありません。韓国の人々の価値観、人間関係の作り方、そして「情」の文化を深く理解することにつながります。
韓国旅行での現地交流、ビジネスでの関係構築、K-POPや韓国ドラマのより深い理解など、この知識はさまざまな場面で活きてきます。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、韓国の飲み会文化に触れることで、新しい視点と楽しい経験が得られるはずです。お酒が苦手な方も、文化を理解し、自分のペースで参加すれば大丈夫。韓国の人たちの温かさと陽気さに、きっと心が開かれていくでしょう。
さあ、次に韓国に行くとき、または韓国の方と飲む機会があるときは、この記事で学んだことを実践してみてください。「건배(コンベ)!」

